4P理論を予材管理で考える
予材管理をすると、マーケティング戦略の立て方にもルールが生まれます。
「4P理論」の4Pとは、
- Product…プロダクト(製品)
- Price…プライス(価格)
- Promotion…プロモーション(販促)
- Place…プレイス(販路・顧客)
では、この4要素を、予材管理では、どのような順序で考えるべきでしょうか?
- 1.まずプライスを考える
- 2.目標を達成するためのマーケティング戦略(プロダクト、プレイス、プロモーション)を考える
この手順を間違えたり、徹底を怠ると、営業パーソンが自分のやりたいように営業活動を始めてしまうのです。
最初に考えなくてはならないのは、プライスです。 私たちの言葉では「予材単価(予材1つ当たりの金額)」と呼びます。
企業経営を考える上で、あらゆる指標はお金がベースとなっています。
したがって、目標は金額で表現されており、 その額から逆算してマーケティング活動をするわけですから、4Pのうち、まず「プライス」がくるのは当然です。
なぜ「プライス」を最初に考えるべきなのか?
商品や、お客様を念頭に置いてまずマーケティングを考えると、「この商品を売るためにはどうすればいいか」「このお客様に売るためにはどの商品がいいか」という発想になってしまいがちです。
そうではなく、「自分の目標は年間5000万。管理できる予材の限界個数を50個とすると、2倍の1億円分の予材を仕込むためには、平均予材単価は200万円となる」と考えるのです。
そして、「200万円の予材を1つ作るには、当社の10万円の商品を20個以上買ってくれるようなお客様をターゲットにしないといけない」と考えます。
自分の目標から逆算して予材単価を決め、それから商品とお客様像を決めていきます。
こうすることで「10万円の商品を20個以上買ってくれる」という予材ポテンシャルの基準が決まってきます。
「こういうお客様にリーチするには、どうすればいいのか。それなりの会社に飛び込み訪問しても相手にされないから、ターゲットを絞り、イベントを開催して参加してもらうようにしてはどうか」などと、最後にプロモーション戦略が決まってきます。
予材管理は必ず目標から逆算して、予材を仕込んでください。そうでないと、努力した割には成果に結びつかない「自転車操業」を続けるハメになります。
予材管理の導入はできても、組織に定着させるのは大変。組織特有の事情を考慮して設計しなければならないからです。詳細は御社の状況をお伺いしながら個別でお伝えしております。まずはお気軽にご相談ください。