コンサルタントの酒井です。
少し古いデータですが、2014年にマイナビウーマンが働く女性にとった
「最もやりたくない家事」のアンケートによると、
1位 掃除 47.4%
2位 料理 33.9%
3位 洗濯 14.9%
という結果でした。
非常に共感します。なぜかというと、私も同じだからです。
掃除、料理、洗濯は私にとって嫌いで嫌いで、本当にやりたくないことです。
休日になると、妻から床掃除やらトイレ掃除やらを頼まれるので、
心の中で「やりたくないなぁ」と呟きながら、嫌々やっています。
やらされ感満載。
面倒だし、できればラクをしたいし、やりたくないと思ってしまいます。
しかし、最近、私の中で変化が起こっています。
劇的な変化です。なんと、掃除をすることが苦にならなくなったのです。
その理由は、至ってシンプルです。
「やらざるを得ない状況」となったからです。
最近、私の子どもが産まれました。
一人目なので、私も妻も要領が分からず、試行錯誤の毎日。
母親として、妻には妻にしかできないことがありますし、
反対に、出産後の妻には負荷を掛けられないため、できないこともあります。
そうです、私はやりたいとかやりたくないとか言っていられる状況ではなくなったのです。
朝起きたら、まず、床の掃除→猫のトイレ掃除→皿洗い→洗濯物干し
夜帰ったら、着替えてすぐ、風呂掃除→洗濯物畳み→子どもの風呂入れ、など。
行動は、割り切って、繰り返しやり続けると、いつしか習慣となります。
そして、習慣とはやりたいとかやりたくないとか意識せずとも、
あたりまえにやっている行動です。
つまり、「無意識的有能状態」。
無意識にできている状態。
歯磨き、鍵閉め、クルマの運転など、毎日やり続ける行動は、
一つひとつ意識しながらやっていません。
無意識的に有能な状態が習慣なのです。
私にとって、嫌だからできればしたくないと思っていた家事は、
毎日やり続けることによって、いつの間にか、感情に左右されることなく、
淡々とやれている状態になりました。
今ではストレスをほとんど感じなくなっています。
モチベーションも不要です。ただやるだけです。
実は、予材管理もこの過程は同じです。
導入してから、運用が定着するまでは、一定の期間を要します。
新しい何かを始めるときや、苦手なことにチャレンジするときというのは、
抵抗感を抱いたり、拒否反応が出たりすることは至って普通のことです。
最初は、「面倒だな」「なんでやらなきゃいけないのか」と思うのは
あたりまえの反応なのです。
大事なのは、「やらざるを得ない状況」を作り出すこと。
やらなきゃまずいという状況です。
やってもやらなくても良い状況下では、人間は元のラクな状態に戻ってしまいます。
「意識的有能状態」
意識すればできるけど、意識しないとできない状態のときは、
最もストレスが掛かるときです。
予材管理も言われてやっている段階では、「面倒」、「キツい」と
ストレスを感じるわけです。
では、「意識的有能状態」から「無意識的有能状態」にするためには、
どうすればいいか?
それはやり続けしかありません。「やらざるを得ない」状況を作り出し、
淡々とやるのです。
いつしかやるのがあたりまえになります。
やらないと気持ち悪い状態になります。
「目標達成」という状態を手に入れるために、
予材管理を「やらざるを得ない状況」を作り出し、やり続けていただきたい。
「目標未達成」リスクを回避するために、
予材管理をあたりまえにやる習慣を手に入れていただきたい、そう思っています。
私は、「家庭円満」という状態を手に入れるために、
今後も、家事をあたりまえにやる習慣を定着させたい、そう思っています。
「家庭崩壊」というリスクを回避するには、
家事を頑張ってやらざるを得ない状況を作り出されていますから、
ただ淡々とやるだけです。