予材管理クラウドサポートスタッフの北村です。
私は中学時代、陸上部でした。
「走るのが好きだったのか?」と聞かれると決してそんなことはありません。
むしろ嫌いな方…。
陸上部に入部したきっかけは、友達が誘ってくれたからです。
「陸上に特別興味はないが、誘ってもらったし、
小学校では6年間リレーの選手だったから、それなりにやっていけるのではないか?」
そう考え入部を決めました。
しかし、その頃の私は走るのはもちろんのこと、筋トレも嫌い。
「私はなぜ、毎日こんなに走って筋トレをしているのだろう?」
そんな事を考えながら鍛え続ける日々が続きました。
その頃の私のレベルはというと、短距離で市の大会であれば上位8名が進める決勝のレースにはおおかた出場できていました。
決勝に残るメンバーは毎回同じなので、他校の選手とも自然と顔なじみになっていきます。
決勝のレース前に、お互い「あっ、どうもー」といった感じで軽く挨拶を交わし、あたりまえのようにレースの時を待ちました。
「あたりまえ」があたりまえでなくなった瞬間
しかし、そのあたりまえが、あたりまえではなくなる時が訪れたのです。
先輩が卒業し、練習メニューを自分で決められるようになったときです。
もともと走るのも筋トレをするのも嫌いだった私は、こともあろうか走り込みや筋トレの手を抜き始めたのです。
県大会に出たいという目標がなかった私は、
「市の大会で決勝に行けていればいい。決勝には大体行けるのだから、練習をサボっても問題ないだろう。」
と、どうしようもない考えをしていました。
そこからは転落の一途です。
あたりまえに出ていた決勝レースに出られなくなり、顔なじみの選手と同じ舞台に立てなくなりました。
今まで絶対に負けなかった人に負けることすら出てきたのです。
いつも決勝に行けるのは、筋トレや走り込みのおかげではなく、もともと足が速かったからだとばかり思い込んでいたのが大きな間違いでした。
それまでは、「運動神経のおかげだ」と思っていたのです。
この現実に直面した時、コツコツと積み重ねてきたものこそが本当の力となり、結果につながっていたことを学ぶことになりました。
力技では日々の積み重ねには勝てないのだと身をもって学ぶこととなったのです。
営業も計画的な活動の積み重ねが大切
予材管理でも「セリングプロセス」に沿って正しく計画的な営業活動を継続することが大切です。
「セリングプロセス」とは営業・マーケティング活動を種まき→水まき→収穫→拡張の4つのステップに分解したものです。
多くの営業パーソンが4つのプロセスのうち、“収穫”ばかりを意識してしまいます。
目先の数字に目がいってしまい、そのための活動ばかりに時間を費やし、収穫しやすい先ばかりに訪問してしまうのです。
当然のことながら、収穫ばかりしていると、収穫する先はなくなります。
しかし、それまで予材を育てる活動をしていませんから、その場その場で収穫先を探すこととなり、安定して目標を達成することができなくなってしまうのです。
計画的な営業活動で安定した営業基盤ができる!
そうならないためには、ポテンシャルのある先へコツコツと水をまき続け、予材資産を蓄える活動を日々積み重ねていくことが大切です。
そうすれば、次収穫する予材がない!という状況にはならず、計画的かつ安定的に目標を達成することができます。
スポーツも営業活動もやはり日々コツコツと積み重ねる人にはいつか抜かれていきます。
もし、目先の数字を作る事ばかりに焦点が合ってしまっている方がいらっしゃったら、後ろを振り返ってみて下さい。
計画的にコツコツと積み重ねている営業パーソンがすぐ後ろまで迫ってきているかもしれません。
もし、追いつかれてしまったら、おそらくあとは引き離される一方でしょう。