コンサルタントの岩山です。
この所ずっと、先送りしているタスクがあります。それは、『エステに行くこと』です。
自宅ポストに紛れ込んでいた一枚のチラシ。それは、近所のエステサロンの「体験コース」の案内。
―初めての利用者様限定! 通常価格の半額以下でご提供!
謳い文句に踊らされ、軽い気持ちで初回利用をしたところ、帰りに数回のコース契約を結んでしまったのです。
そんなエステサロンに、月1ペースで半年ほど通っていたのですが、ここ2ヶ月近く、サロンに行くのをサボってしまっています。
ささいなきっかけが『サボり』のはじまり
はじめは些細なきっかけでした。
休日に予約を入れていたものの、優先すべき別の予定が入り、急遽キャンセル。それからなんとなくバタバタしていて、お店に連絡していない状態が続いているのです。
コース契約を結んでいるため、当然ながら、お金はすでに支払っている。一本電話をして、予約を取れば済む。
それだけの話と言えばそうなのですが、なんとなく気が乗らない。電話をするのが億劫。
「そのうち電話しなきゃな~」
そうぼんやり思っていたある日、鏡でふと自分の顔を見た瞬間、ショックを覚えました。
・・・あれ、なんか疲れた顔してる?
慌てて鏡に近づき、じぃっと自分の顔を覗き込むと、
目の下のクマがすごい!
よく見れば、小鼻も気になる・・・
さらにさらにじっと見れば、なんだかシミも増えてる気がする!!?
なぜか?
理由は2つ。
エステから足が遠のき、プロの施術を受けなくなったから。これは当然のお話し。そしてもう1つは、「プロから定期的にアドバイスをもらうことがなくなったから」です。
女性の方はよくご存知のとおり、肌の美しさは一日で形成されるものではありません。美しさを保つべく、常にメンテナンスをしておく必要があります。
例えば私が教えてもらったのは、
「顔を洗う時は、肌に泡を乗せる程度の優しさで」
「お湯は使っちゃダメ。水で洗う」
「オイルクレンジングは絶対に厳禁」
などなど。
プロから受けたアドバイスをちゃんと実行していると、サロンスタッフの担当者からも褒められるし、肌の状態もいい感じ。
しかしこれらを怠り、たちまち『我流』、つまり今までのやり方に戻るとすぐに怒られます。
なぜなら、『我流』では肌を傷付けるだけ。決してスキン「ケア」にはなっていません。そして日々肌と向き合うプロは、一目でそれを見抜いてしまうからです。
そうしたことを元に専門家から指導を受け、「やっぱり『我流』はダメ。正しくお手入れしなきゃ」と定期的に認識する。それを繰り返すことによって、正しくスキンケアをおこなう習慣を身につけ、美肌を手に入れるのです。
『我流』営業の危険性
では、これを“営業活動”に置き換えるとどうなるでしょうか?『我流』の営業活動とは、一体どのようなものでしょう。
それは「再現性を持たない」、つまり「できる人はできるけど、できない人はできない」。経験年数が長い・役職の高い人は実行できるけど、新入社員や経験年数の浅い人はとてもムリ・・・それが『我流』の営業活動です。
あなたのおこなう営業活動が『我流』かどうか。それを確かめる方法は、「予材管理シート」を書いてみることです。
もし、予材管理表が“まっしろ”となると要注意。営業活動が『我流』になっている恐れがあります。
そしてあなたがマネジャーなら、さらに危険度は増します。なぜなら、あなたの指導が『我流』である以上、部下にいくら時間をかけて教えても、部下が言葉では「ハイ、分かりました」と返事したとしても、そこに再現性がないためアドバイスはその場限り。
似たような場面が訪れても、部下が以前の助言を活かすことはありません。なぜなら、再現性が担保できていないため、本質的には分かっておらず表面上の理解にとどまっている可能性があるからです。
『我流』を貫き、気づけばお肌がボロボロ。
同様に、
『我流』を貫いたために、組織やチームが疲労を覚えボロボロ。
そうならないようにしたいものですね。