予材管理の現場から 予材管理ブログ

強くて愛される会社になるための「予材管理」

コンサルタントの横山です。

今回は強くて愛される会社についてのお話をしましょう。
 

強くなるために必要なこと

いい会社は、組織風土がとてもいい。

組織に活気があり、社員それぞれが助け合いの精神を持っています。だからこそ、素晴らしい組織のパフォーマンスを上げることができます。

しかし、なかには会社の風土がよくても「弱い」会社があります。

仲間意識がとても高いのに、業績がよくないのです。組織に活気があっても、外部環境が変化するたびに業績が不安定になる会社も、強い会社とは言えません。

このように、財務的にもしくはビジネスモデル的に脆弱なら、まず「強い」会社にすることが先決です。たとえ風土がよくても、そのままにしておくのは危険だからです。

わかりづらい人もいるだろうから、病気でたとえてみましょう。

たとえば、何らかの病気、怪我で手術をしたとします。そのままだと、当然体が弱っていってしまうので、術後のリハビリをすることになります。しかし、これがけっこうキツいのです。

経験者ならわかるでしょう。

このまま回復しなくてもいいと思えるぐらい、術後のリハビリは辛い経験です。

私の周りには、リハビリがイヤで病院を脱走しようとした知人もいます。

しかし、体を元通りに強くするには、避けて通ることができないプロセスであることは間違いありません。
 

強くて愛される会社研究所

私が専務理事をしている「強くて愛される会社研究所」という非営利機関がある。

経営者の皆さんと一緒に、毎月素晴らしい会社へ視察におうかがいすることをメインの活動としています。

この視察ツアーに参加し、多くの経営者が感動するポイントはいつも同じです。

そのポイントとは、強い経営と、雰囲気のいい組織風土を高次元で両立しているところ。

だからか、どんな経営者もこのような経営をしたいと強く誓うのですが、私たちは必ず「手順」についてレクチャーします。

どんな会社であろうが、いきなり「強くて愛される会社」にはなれません。

4象限で分類すると、

1)強くて愛される会社
2)強くて愛されない会社
3)弱くて愛される会社
4)弱くて愛されない会社

があり、先述したような、組織の雰囲気がいいのに、業績が不安定な会社は、この4つのうち「弱くて愛される会社」にあたります。

だから手順としては、まず弱ければ強くなることです。

ビジネスで強くなるためには、本業で儲けること。ハッキリ書くと売上を伸ばすことです。

利益アップを主眼におくと、コストカットに走ってしまうことがあります。それでは強くなれません。だから売上を上げることが、いちばんシンプルな会社を強くするやり方です。

ただ、正直なところ、キツです。

組織を強くするためには、「術後のリハビリ」と同じぐらい大変なこともあります。

いったん「強くて愛されない会社」になってしまうかもしれないが、その辛さを乗り越えることが重要なのです。
 

売上の算式

では、どうやって売上をアップするのでしょうか。

売上を作る算式は、

売上=商品力×営業力

なのだから、どちらか、もしくはどちらもを高めればいいことになります。

では、手順としてどちらかと問われれば、もちろん営業力です。

商品力は、外部環境などによって変化しやすい尺度です。そんな尺度によって売上が上下するなら「強い会社」になどなれません。

だから手順として大事なのは、まず営業力を伸ばすことなのです。

商品力と異なり、営業力は一度ついたらそう簡単に落ちません。そして組織で営業力をあげたいなら「予材管理」を取り入れましょう。

目標の2倍の予材を常に仕込んでマネジメントする「予材管理」の文化が定着したら、安定して目標が達成できるようになり、確実に「強くて愛される会社」に近付くことができます。

私たちが支援した多くの会社が経営を強くしています。

予材管理の特徴は、こちらを参照してください。