予材管理の現場から 予材管理ブログ

一年の営業活動を振り返る2つのテクニック

こんにちは、コンサルタントの横山です。

年末が近付くと、必ずやるのが大掃除。
そして振り返りですよね。

どちらもとても大切なこと。営業活動においてもそうです。

今回のテーマは「一年の振り返り」

どのような一年の振り返り方なら、来年に繋がるか。
2つのテクニックを紹介しながら解説します。

そのテクニックとは、「プレトラッキング」と「バックトラッキング」です。

まず、用語解説からいきましょう。

「トラッキング」とは「追跡」とか「検証」を意味します。
「プレトラッキング」とは、事前に追跡すること。
反対に「バックトラッキング」とは、事後に追跡することです。(造語)
 

プレトラッキングについて

「プレトラッキング」は、事前追跡、事前検証という意味ですから、2019年の1月初旬に、まず年末にどのような自分になっているのか。どんなことを成し遂げているのか。どんな目標を達成させてきたのか。をトラッキングします。

事前に検証する、というのは簡単ではありません。
未来の出来事を検証するわけですから、経験がない人は戸惑うことでしょう。

しかし、だからこそインパクトがある体験を得られます。
 

バックトラッキングについて

「バックトラッキング」は事後追跡、事後検証ですから、比較的わかりやすいと言えます。

2019年の12月時点で、1月まで遡り、そこから2月……3月……4月……と、追跡していくのです。

1月に、どのような営業活動をするのか。
戦略やアクションプランを見直し、その通りに実際にやってきたのか。
記録をたどっていきます。

記録がない場合は、正確にバックトラッキングができません。

ですから、多くの人は2019年12月時点にいながら、1年をざっくり振り返ろうとします。

そんなことをすると、トラッキング――つまり追跡にはならない。

単に、後ろを見て、来た道を眺めただけです。

大事なことはもう一度スタート地点に戻って、辿った道を「追跡」することなのです。
 

一年を先取りする

「プレトラッキング」と「バックトラッキング」とは、セットで捉えましょう。

2020年になったら、まず2020年の年末にどうなっているのか。具体的にイメージするのです。

そして、どのようにそのような姿にまで到達するのか。空想でいいから、「プレトラッキング」しましょう。

可能なら、仮説でいいので自分の足跡を記録していきます。

これは一種の暗示です。

そうしておけば、その足跡をたどるように、2020年を送ることでしょう。

計画的な行動になりやすく、目標も達成する可能性が高まります。そして年末になったとき、トラッキング――追跡もしやすくなります。
 

予材管理と振り返り

営業活動をプレトラッキング、バックトラッキングするのに便利なのは、やはり「予材管理」です。

どの時期に、どのような予材を、どれぐらい仕込んでいくのか。年初にプレトラッキングしましょう。そして、年末になったら、予材管理の考え方でバックトラッキングすればいいのです。

「予材」の概念が、営業活動の「振り返り」をしやすくしてくれます。

来年も、予材管理の発想で目標を達成してくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。

→ 営業活動を振り返りやすくする「予材管理」とは?